記憶

 

 自分の過去の記憶が日々曖昧になりつつある。

 自分の両親が何を話していたのか、話しの内容を忘れつつある。

 両親の話しの内容を忘れれば忘れる程、己の考え方が他の人の考え方と乖離していることを実感する。

 両親の考え方は私には合わなかった。

 そして過去の経験や考え方の忘却は自分自身の心の平穏をもたらすことに気がついた。

 私には消えてしまった過去は心の幸せをもたらすと今は思う。

 幸せは色々存在し、物事の価値は人それぞれ違う。

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 諸行無常だと思う。

 

 過去は二度と戻らない。(もしかすると自我はまた同じ過去に復元されるのかも知れない。微妙に違う過去に復元されるのかも知れないけれど、それも自分にはどうすることも出来ない。己が選択した気になっているが実際には選択出来ない。)

 人間には手も足も出ない。

 

 人類の上の存在に苦しむ。

 或いは何らかのシステムが存在する。

 分からなくても仕方のないことが存在する。

 仕方がないと思う。